生理痛
生理痛は、医学的には月経痛と言います。具体的には、月経中または月経前後におこる下腹部や腰の痛みのことを指します。痛みはごく軽いものから、寝込むほど激しいものまで様々です。
また、月経痛に伴い、食欲不振、嘔吐、頭痛、肩こりなどの身体的な不調や、イライラする、不安感に襲われるなど精神的な不調を伴うことがあります。
生理痛の症状
- 痛みは弱く、めまい・頭痛・肩こりなどを伴う。月経後に不調を感じやすい
- 痛みのほかに精神的な不調を伴う
- 痛みのほかに冷えの症状がある
他にも様々な不調があります。
生理痛の症状
血虚(けっきょ)
血(けつ)が不足しているため月経による血の変動の影響をうける
鬱血(うっけつ)
血の流れが悪い、滞っている
血虚と気の変動
血の不足に加えて気滞や気鬱があり、精神的な不調がでる
生理痛を改善するポイント
体を冷やさない
生理痛でお悩みの方は、生理中だけではなく、日頃から体を冷やさないように心がけましょう。
体を冷やすと血行が悪くなり、血の変調が悪化します。冷えの自覚がない方でも実は、「血虚」により陰の気が不足し、陽の気が過多となり熱の症状を起こしている場合もあります。食事はできるだけ火を通して食べるものをとるように心がけ、夏場でも意識的に温かい飲み物をとる、温かいお風呂にゆっくりつかるなど、日頃から体を冷やさないよう意識することが大切です。
他にも、ストレスを解消する、適度な運動をする、規則正しい生活を心がけるなども生理痛を和らげる助けになります。
痛みをがまんしない
「生理さえ終われば大丈夫。」と我慢せず、適切な治療を試みてください。生理中の痛みだけでなく、またあの痛みが来ると思うだけでも辛いものです。痛みが激しいときや辛いときは無理せず休んだり、痛み止めを使うことはもちろんのこと、適切な治療を受けることで、生理のお悩みを解決し快適な生活を送りましょう。
激しい痛みが続く場合は、婦人科を受診することをお勧めします。
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