めまい

めまい

めまいはその原因が複雑なため診断が難しいとされてきましたが、近年では研究が進み、原因が科学的に解明されてきました。

めまいのタイプは、大きく四つに分かれるようです。
①内耳の中で欠けた耳石が半規管に入り起こるもの
②内耳に余分な水がたまり起こるもの
③脳の疾患でおこるもの
④原因がわからないもの

耳石が原因の場合は、専門の医療機関で耳石を崩す・半規管から出す、といった治療を受けることで改善できることも多いようです。そのほかにも新しい治療法や検査方法が開発されていますが、
漢方では、②と④タイプのめまいの改善を目指します。

めまいの症状

  • 頭眩(ずげん):頭がふわーっとするめまい
  • 冒眩(ぼうげん):頭に物を被ったような感じがするめまい急にほてる
  • 目瞑(もくめい):目の前が暗くなるめまい

その他にもめまいを表す漢方的な表現はいくつかあり、悩症状の多様さをあらわしています。

めまいの方に多い体質

血虚(けっきょ)

(けつ)が不足している

鬱血(うっけつ)

血の流れが悪い、滞っている

気虚(ききょ)

気が不足している

気滞(きうつ)、気鬱(きうつ)

気の変動により、水や血の滞りがおこる

めまいを改善するポイント

めまいに伴う体の不調に注目する

体質に合ったお薬を選ぶために、めまいが起こる前にあらわれる症状や日頃感じる不調を知ることがとても大切です。

例えば、耳が聞こえにくくなる、歯痕舌がみられるなどがある場合は水(すい)が原因となっている可能性があります。めまい以外の気になる症状も併せてご相談ください。

ただし、物が二重に見える。言葉がうまく話せない。手足がしびれる。などの症状がある場合は、重篤な病気の前兆の可能性があります。すぐに医療機関を受診してください。

原因となる体質から改善することをめざす

他の病気にも同じことが言えますが、めまいは特に「めまいを起こしやすい体質」があります。

めまいの改善や再びめまいを繰り返さないようにするには根本から改善しなくてはなりません。体質に合ったお薬を選び、経過とともに変わる状態に合わせて、お薬も変えていく必要があり、時間がかかる方が多いです。

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