薬食同源

黒豆

薬食同源

2026-02-13

黒豆といえば、お節料理に欠かせない一品ですが、実は生薬でもあります。

「漢薬の臨床応用」によれば、
黒豆(こくず) 
味は甘。性は平。
足りない気を補い血を養う効果があるとされています。

黒豆に浮小麦を合わせた黒豆湯(こくずとう)は、病後や慢性病の衰弱によるむくみ・めまい・汗が多い、寝汗が多いという症状に使われてきました。
残念ながら製剤にはありません。

生薬として方剤に使われることはあまりありませんが、薬膳ではよく使われます。
アントシアニンを多く含み、眼精疲労の回復や視力向上に効果があるといわれています。
また、胃腸の機能を高め、尿の出をよくし、体の余分な水分を除き、むくみの改善にも効果があるといわれています。

最近は、ティーパックやペットボトル飲料の黒豆茶も見かけます。
密かにブームのでしょうか?

東洋医学の理論の一つである、五行説では、黒豆の色「黒」は、五臓の「腎(じん)」を病んだ時に現れやすい色とされています。
そのため「腎」を病んだ時は黒い食材を食べると良いと考えられてきました。
「腎」は冬に活発に働く「臓」です。
活発に働くと疲れます。
そのため「腎」が疲れる冬に黒い食材を食べると良いといわれています。

黒豆の薬としての作用は弱いので、方剤として用いるには、浮小麦や黄耆を合わせる必要があるそうです。
薬膳では、クコの実やなつめなどと一緒にお茶として飲まれることがあります。
もちろん、お茶や煮豆として頂く時は黒豆だけでも効果は十分だと思います。

お正月以外でも黒豆の需要が伸びそうですね。

とはいえ、どんな物でも摂りすぎはよくありません。
前述の「漢薬の臨床応用」では、最高60gまでとあります。
一度そんなにとれませんが、お気を付けください。

参考 「漢薬の臨床応用」 神戸中医学研究会訳・編  医歯薬出版株式会社
   「薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖」 西東社 

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