頭痛
頭痛を起こす原因はとても多く、頭痛の症状だけから原因を探るのは難しいです。ですから、頭痛に伴う色々な症状をみることが大切になります。
ご自分の頭痛がいつ、どんな時に、どこがどんな風に痛むのか、どうすると楽になるのか。ほかに気になる症状はないかなどよく観察してみましょう。
また、普段と違う頭痛、激しい痛みの頭痛が起きた場合は命に係わる病気の場合もあります。早急に医療機関を受診しましょう。
頭痛の症状
- 頭痛と共に、熱が出て寒気がする
- 頭痛のほか胃腸の不調や手足の冷えがある
- 疲れると頭痛がする
- 頭痛のほかイライラする、のぼせるなどの症状がある
- 生理の前または後になると頭痛がひどくなる
頭痛を改善するポイント
外邪(がいじゃ)
風邪(ふうじゃ)や湿邪(しつじゃ)が体の中に侵入しておこる。いわゆる「かぜ」
水滞(すいたい)
水が滞り、冷えを生じるためおこる
気の変調
気がうまく巡らず、滞るまたは、上にのぼる。気が不足していることによりおこる
気虚(ききょ)
気(き)が不足している
頭痛を改善するポイント
まずはご自身の頭痛のパターンを知る。
頭痛の原因は様々ですが、頭痛の引きがねになる要因を見つけ、それを取り除くことで改善されることがあります。
例えば、冷たい水で洗いものをした後に頭痛が起きやすい場合は、冷えが引き金になっています。冷えを取り除き、胃腸の調子を整えることで少しずつ改善される場合があります。また、寝不足や目の使い過ぎによる「気虚」、ストレスや運動不足による「気滞」「気逆」などの原因は、生活習慣を見直すことで改善される場合もあります。
生活習慣の改善だけでは難しい場合は、体質にあった漢方薬の服用をお勧めします。
頭痛を軽く見ない
痛み止めは、上手く使えば生活の質を上げてくれる良い薬です。しかしこれに頼りすぎると、痛み止めが頭痛の原因となる「薬物乱用頭痛」になることもあります。頭痛の原因となる体質から改善できるお薬の服用をお勧めします。
また、前述しましたが、いつもと違う激しい痛みや吐き気、めまい、しびれなどを伴う場合は命に係わる場合もありますので、すぐに病院での診察を受けてください。特に異常が見つからない場合は、体質の改善を試みましょう。
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